櫛挽道守(くしひきちもり)

木内昇さんの「櫛挽道守(くしひきちもり)」を読み、物語が非常に心に残りました。木内さんの作品は「笑い三年、泣き三月。」以来。非常に丁寧に歴史を勉強していることがあちこちに表れています。
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木曽山中、薮原宿。中山道沿いの小さな宿場町で、「お六櫛(おろくぐし)」を作る一家がいた。主人公長女の登瀬。天才的な職人である父・吾助。生活に倦み世間体ばかり気にする母・松枝。外に出て行くことを熱望する妹・喜和。

主人公登勢の「いつかは自分も父のように櫛を挽きたい」という強い意思を父吾助は認めるが、他の家族や村社会は絶対に認めようとせず誹謗中傷するばかり。昔の村社会は本当に残酷な一面も持っていたのだなと恐ろしくなりました。

まあ最後は登勢も幸せになり、天国にいる健気な弟の直助も安心したことでしょう。

木曽、藪原宿の「お六櫛(おろくぐし)」は全国にその名を知られ、江戸末期には藪原宿人口の6割もの人が櫛関係の職業に従事していたそうです。また、長野県の無形民俗文化財として現在も伝統技術が受け継がれているそうです。

藪原は中央本線で行けるので、近いうちに訪れてみたい。

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