残された山靴―佐瀬稔遺稿集

残された山靴
佐瀬稔著
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志半ばにして山に逝った登山家8人の最期を描いている。加藤保男のエベレスト、植村直己のマッキンリー、長谷川恒男のウルタル、小西政継のマナスル。最後に著者の佐瀬稔の闘病生活の様子が奥様により綴られている。

目次
第1章 グランド・ジョラス北壁の生と死/森田勝
第2章 エベレストの雪煙に消えた山の貴公子/加藤保男
第3章 時代を超えた冒険家/植村直己
第4章 雪崩に埋没した雪男への夢/鈴木紀夫
第5章 運命のウルタルⅡ峰/長谷川恒男
第6章 風雪に砕かれたビジネス・キャリアの夢/難波康子
第7章 死の山・いのちの山「ウルタル」/山崎彰人とクライマーたち
第8章 限りない優しさの代償/小西政継
終章 「人間の尊厳」と夫・佐瀬稔の最期(佐瀬禮)

佐瀬稔は1932年に生まれ、東京外語大を中退し報知新聞社に入社。その後40歳を過ぎてから退社しフリーランスになっている。1998年に逝去。1998年は長野オリンピックが開催された年であり、オリンピックの裏でこのような生死をかけたドラマのようなことが起こっていたことを知り胸が熱くなった。

また、長谷川恒男のことがさらに好きになった。奥様の長谷川昌美さんを中心としてフンザに学校を作ったことは新聞で報道され知っていたが、この本を読み今までの様々な疑問が氷解した。

現地登山家のナジール・サビール氏(彼の事務所のHP)に一流のクライマーとして認められ、愛された長谷川恒男。フンザの人々から今でも愛されている長谷川恒男。長谷川恒男は奥様の昌美さんに「山が好きだから山では死にたくない。畳の上で死にたい」といった趣旨のことを言っていたようだ。ウルタルに登るのは不可能だが、長谷川恒男がBCを構えた跡地にある墓にはいつか行ってみたい。

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